「草津よいとこ 一度はおいで」と古くから草津節に歌われ、日本三名泉のひとつに数えられる群馬県・草津温泉。シンボルの湯畑を中心に温泉街が広がり、強い酸性の湯と豊富な湯量で知られていますが、その魅力は定番スポットだけにとどまりません。今回は、草津温泉観光協会で係長を務める小森涼太さんに、草津出身ならではの視点で「定番+α」の楽しみ方をお聞きしました。
教えてくれた人 小森涼太(こもり りょうた)さん
草津温泉観光協会の係長。地元・草津温泉で生まれ育ち、高校進学を機に一度離れるも、25歳でUターン。現在は問い合わせ窓口を中心に、幅広い業務を担っています。
草津の定番スポットもライトアップで新しい魅力

ーー草津温泉にきたら外せない、定番の楽しみ方といえば?

小森さん:草津温泉の6大源泉を代表する源泉である湯畑(ゆばたけ)や、西の河原公園、草津温泉スキー場は人気の定番スポットですね。西の河原公園は湯畑から歩いて5分ほど。園内には日本有数の広さを誇る露天風呂があります。2016年からは湯畑のライトアップも始まり、浴衣姿で写真を撮りに訪れる若い観光客も増えました。ちょうどInstagramが流行り始めた時期と重なったのも大きな要因かもしれません。ライトアップは日没から24時まで。異世界感と幻想的な雰囲気を楽しめますよ。
裏草津地蔵にある「顔湯」

2021年6月に完成した裏草津地蔵には展望デッキがあり、最近話題になっています。温泉の源泉が流れている穴を覗きこみ、その湯気を顔で浴びることによって美容効果があると言われています。湯畑は車も多くにぎやかですが、裏草津は静かなので、草津をゆったりと楽しみたい方にもおすすめですね。
スナックに集い、地元民と触れ合う草津の夜
ーー地元民ならではの草津の楽しみ方も教えてください。
小森さん:おすすめはスナックです。草津にはカラオケボックスがないので、歌を歌いたくなったらスナックに行くんですよ。若いお客さまもいますし、観光でいらした方同士で仲良くなっているのを見たりもします。地元民は夜から居酒屋をはしごして、最後はスナックで締める。最近はダーツバーなどもできて、夜の草津の新しい楽しみ方になっていますね。

そして火山活動の規制により2025年8月からずっと通行止めとなっていた国道292号・草津高原道路がようやく開通しました。ここは地元民もドライブコースとして気に入っている方が多いと思いますね。眺めもよくて気持ちのいい時間を過ごせます。近隣では八ッ場ダムの景観も見どころのひとつ。草津温泉に着いてからは車を使わなくても楽しめますが、ぜひ愛車でのドライブもお楽しみください!
草津温泉スキー場のゴンドラからの景色

かつて「草津国際スキー場」として知られ、100年以上の歴史を持つスキー場。日本で最初に民間用リフトが設置されたスキー場のひとつとも言われています。温泉街から車で約5分とアクセスが良く、ゲレンデトップは標高1,600m、コース全長は最長4,300mのロングコースでさらっとした上質なパウダースノーが楽しめることでも知られています。ゴンドラは年中運行していますので、いつ来ていただいても草津の眺望を楽しめますよ。
草津のお湯の特徴と「上がり湯」

草津の温泉は酸性度が強くて刺激があるんです。その後に万座温泉や四万温泉のような柔らかい、アルカリ性の温泉に入ることを『上がり湯』と言います。科学的な意味合いもある温泉の楽しみ方なんですよ。
ーー草津へ訪れるお客さまへのメッセージをお願いします。
小森さん:私がUターンを決めたのは実家が草津にあり、両親の近くにいる方が安心かなという気持ちからでした。でも戻ってきてみると、すぐ近くに自然があって落ち着きますし、夜もスナックに行って仲間と過ごしたり、綺麗な星を眺めたりしてゆったりと過ごすことができます。大きな町ではありませんが、行く先々で草津にいる人の温かさを感じられ心地よい。最近は移住されてお店を開拓される方も増えてきていますし新しい魅力も生まれています。ぜひいろいろな切り口から草津を満喫してください。
※記事は2026年6月時点の内容です。
草津温泉周辺のおすすめEV充電スポット
筆者:菅原茉莉
「聴く・書く・撮る」インタビュアー。岩手県盛岡市から国内外へ赴き、出会った人の言葉や日常の風景を記録している。ラヂオもりおかパーソナリティ(『evening stroll』毎週月曜担当)。走ることが好き。
