ミライズエネチェンジの公式キャラクター・ミラまるとチャーすけ、編集部員のユミが電気自動車(EV)の素朴な疑問を専門家に聞くシリーズ「ミラまる&チャーすけの教えてEV」。
「セカンドカーを買い替えるなら、EVもありかも?」そう考えたとき、多くの人がまず思い浮かべるのが軽EVではないでしょうか。
実際、地方の戸建てで自宅充電ができて、日々の買い物や送迎が中心なら、軽EVはとても相性の良い選択肢です。
一方で、「もう少し遠出もしたい」「充電回数に余裕を持ちたい」と考えると、コンパクトEVという選択肢も見えてきます。
そこで今回は、リアルな利用シーンをもとに、「軽EVで十分な人」と「コンパクトEVが向いている人」の違いや、セカンドカーとしてのEV選びについてEVsmartの寄本編集長に聞きました。
この記事におけるEVの分類
- 軽EV:日本の軽自動車規格に収まる電気自動車
- コンパクトEV:軽EVより一回り大きい、5人乗り中心の普通EV
EVの選び方に入る前に、寄本編集長が語る「EV購入で後悔しないための4つの心得」もあわせてご覧ください。
登場人物
日本のEV黎明期からEVsmartブログで発信を続けるスペシャリスト。愛車はヒョンデKONAカジュアル。
のんびりお出かけが好きなねこの女の子。観光やグルメが趣味。
元気いっぱい、EVとかけっこするのが好きないぬの男の子。
EV歴3年のユーザー。EV購入の相談を受けることが多い。
編集部員ユミ街で日産「サクラ」を見かける度に、セカンドカーとして軽EVを選ぶ人が増えてきたんだなと感じます。
ただ、サクラが登場したのは2022年で、そこからEVの選択肢もかなり増えてきています。
今あらためて選ぶなら、軽EVがいいのか、それとも別の選択肢もあるのか…
今回は、このようなケースで考えてみたいと思います。
今回の想定ケース
- 住まい: 地方の戸建て住宅
- 充電環境: 自宅にEV充電設備あり(基礎充電あり)
- 家族: 夫婦+子ども+祖父母(三世代同居)
- 用途: 平日に家族の送迎・買い物・近距離の移動が中心
- 予算: 補助金を使って300万円まで(価格重視・セカンドカー)
寄本編集長そうですね。サクラが発売されてから、セカンドカーとしてEVを選ぶという考え方は一気に現実的な選択肢になりました。
実際、この条件であれば軽EVがぴったりです。
そのうえで、今は選択肢が増えているので、使い方によってはコンパクトEVや中古EVまで含めて考えることもできますね。
ガソリン車からEVに乗り換えるメリット|セカンドカーに向いている理由
寄本編集長自宅充電がある地方の戸建てというのは、EVの使い方として理想に近い環境のひとつです。
寝ている間に充電できるから、毎日ほぼ満充電で乗り出せる。ガソリン車に置き換えると、自宅に給油所があるイメージですね。
ガソリン代より自宅充電の電気代のほうが安いから、維持費だって節約できます。
編集部員ユミ送迎や買い物など、短距離の用途がメインなら軽EVで十分ですか?
寄本編集長近場への用途が中心で、いわゆるセカンドカーとしての使い方であれば、軽EVがおすすめです。
しかも、軽のエンジン車から軽EVへの乗り換えは、その「気持ちよさ」の差が一番大きく感じられる組み合わせなんです。
加速のスムーズさ、静粛性……まるで高級車に乗り換えたような感覚を味わえます。
ミラまる気持ちよくお昼寝もできそうだね。
寄本編集長それに最近の新車EVには先進運転支援機能(ADAS)を標準装備している車種が多くて、運転がラクで事故のリスクを減らせます。
運転に今ひとつ自信がない女性や、三世代ファミリーで祖父母の方も乗る機会があるといったケースなら、むしろ安心な選択になりますよ。
軽EV:軽EVトップクラスの航続距離「ホンダN-ONE e:」
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編集部員ユミ具体的にどんな考え方で軽EVを決めたら良さそうですか?
寄本編集長軽EVはバッテリー容量で考えると整理しやすいですね。
自宅に充電環境があるのであれば、日産 サクラや三菱 eKクロスEVのような20kWh前後のバッテリーでも、日常使いで困る場面はほとんどないと思います。
編集部員ユミ近距離の移動がメインなら、毎日充電する必要もなさそうですよね。
寄本編集長そのとおり。バッテリー残量が50%を切ったら充電するくらいのイメージで使いこなすのがおすすめです。
もし、バッテリー容量に少しでも余裕を持たせたいなら、ホンダN-ONE e:がおすすめかな。
バッテリーはサクラやeKクロスEVの約1.5倍で、29.6kWhです。
チャーすけバッテリーが大きくなると、たくさん走れるようになるの?
寄本編集長そうだね。サクラやeKクロスEVの航続距離(WLTC)はカタログ値で180km、実際に安心して走れる距離は120〜140km程度かな。
N-ONE e:のカタログ値は295km(WLTC)で、実用としても200km程度は安心に走れるから、使い勝手には意外と違いが出るんだよ。
編集部員ユミ私も街乗りがメインの使い方なので、1週間に1度の充電でも余裕そうです。
かなり現実的に運用できそうですね。
寄本編集長N-ONE e:ならおすすめグレードはLです。
Gだとオプションになってしまう急速充電ポートやディスプレイが、Lなら標準で装備されているから。Gは相当シンプルで商用利用向けの印象です。
- ホンダ N-ONE e: EV|航続距離・価格・グレード比較まとめ(EV充電エネチェンジ)
- ホンダの軽EV「N-ONE e:」発売/コスパ比較でガチンコのライバルはヒョンデ「インスター」(EVsmartブログ)
コンパクトEVは別格の余裕が生まれる
寄本編集長もし駐車場のスペースに余裕があって、軽自動車じゃなくても良いという場合は、40kWhオーバーのバッテリーを搭載したコンパクトEVをおすすめしたいです。
これはある意味「別の乗り物」と考えていいですね。
ミラまる「別の乗り物」ってどういうことなの?
寄本編集長航続距離の余裕が全然違うので、実はロングドライブでもそれほどストレスなく使えるんだ。
チャーすけ軽EVかコンパクトEVか、どうやって決めたらいいの?
寄本編集長うーん、そうだな。1日100km以上走る日が月に何回かあるようなら、軽EVよりもバッテリーに余裕のあるコンパクトEVを選ぶのがおすすめですね。
編集部員ユミ週末のちょっとしたドライブも寄り道する気持ちの余裕ができますね。
寄本編集長あとは充電スタイルですね。
今回は自宅に充電器がある設定で、軽EVでも毎日充電できれば問題ないでしょうけど。
でも、もし自宅に充電器がないのであれば、少しでも余裕のあるコンパクトEVをおすすめしたいですね。
ミラまる大きさ以上の違いがありそうだね。
コンパクトEV:「ヒョンデ INSTER」なら遠出も楽しめそう
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編集部員ユミ具体的におすすめのコンパクトEVはなんですか?
寄本編集長ヒョンデ INSTERが一押しです。EVとしての完成度の高さが魅力です。
なかでもグレードは「Voyage」がおすすめですね。
バッテリーは49kWhを搭載しているので、 コンパクトでありながら、458km(WLTC)という航続距離は、実際に運転するとかなり余裕を感じられると思います。
編集部員ユミたしかに、軽EVの航続距離が300km未満であることを考えると、満充電で400km以上走れるというのは別格だということがわかります。
寄本編集長実際に安心して走れる距離は350km程度だから、ロングドライブはもちろんなんだけど、通勤で毎日50km運転する方も、週に1~2回のペースで充電すれば運用できちゃうんです。
編集部員ユミそれなら自宅充電がない人でも、現実的ですね。
一番価格の安いグレード「Casual」もありますが…?
寄本編集長Casualはバッテリー容量42kWhで航続距離が427km(WLTC)と日常使いには十分だし、値段も補助金を使って約240万円とお手頃ではあります。
ただ、エアコンのヒートポンプを装備していないので、冬場の電費が悪くなりやすい。
あと、先進運転支援や予防安全の機能にも差があります。
その点から考えて、補助金を使って200万円台のVoyage、もしくは予算に余裕があるなら約310万円のLoungeがおすすめです。
編集部員ユミグレードの価格差には、やはりちゃんと理由があるんですね。
寄本編集長しかも、ヒョンデは量産EVを割と早くから作ってて、既存の自動車のフィーリングをうまく残しながらEVならではのユーザーインターフェースが良くできています。
また、高級車並みに運転支援機能の信頼感が優れていたりして、実際に乗ってみると、とても心地良いし、運転を楽しくしてくれる車だと思います。
- ヒョンデ INSTER EV|航続距離・価格・グレード比較まとめ(EV充電エネチェンジ)
- ヒョンデのコンパクトEV『インスター』に横浜で試乗/この「気持ちよさ」が300万円以下で手に入るとは(EVsmartブログ)
予算を抑えたいなら中古EVも選択肢に
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寄本編集長実は、中古車を探してみるというのも、予算を抑えたい方にとってはおすすめの選択肢です。
編集部員ユミ少し前はEVの中古車は数が少ない印象でしたが…
寄本編集長今は1世代前の日産リーフや日産サクラの中古車が増えています。
編集部員ユミ中古EVはバッテリーの劣化を心配する声が聞こえてきそうです。
寄本編集長初代リーフで問題になったバッテリー劣化は、2代目リーフからかなり改善されています。
いわゆる「セグ欠け※」していないかの確認はしたほうが良いですが、1年間で1万km程度の走行距離であれば、それほど心配なく選べると思います。
※セグ欠け:EVのバッテリー劣化状態を示すメーター表示(セグメント)が減っている状態。セグメントが減っているほど、バッテリー容量が低下している可能性があります。
【まとめ】セカンドカーにおすすめの軽EV&コンパクトEV
- ホンダ N-ONE e:
CEV補助金適用後の実質車両価格:約212万円~約262万円
ポイント:軽EVトップクラスの航続距離が魅力。近距離中心だけど、充電回数に少し余裕を持たせたい人におすすめ。おすすめグレードは「L」。
- ヒョンデ INSTER
CEV補助金適用後の実質車両価格:約238万円~約336万円
ポイント:458km(WLTC)の航続距離と優れた運転支援機能が魅力。週末の遠出や長距離移動も楽しみたい人におすすめ。
- 中古の日産リーフ(2代目)・日産サクラ
予算を抑えてEVを始めたい人におすすめ。中古EVを選ぶ際は、バッテリー劣化状態や走行距離(オドメーター)を確認するのがポイント。
編集部員ユミこのほかにも、商用バンも含めれば軽EVやコンパクトEVは選択肢が広がりそうですね!
ミラまる・チャーすけ寄本編集長、いっぱい教えてくれてありがとう!
寄本編集長静かで走りもスムーズなEVは、小さくてもその魅力を十分味わえるはずです。
まずは試乗して、自分の使い方に合うサイズ感やバッテリー容量を考えてみると、EV選びがぐっと現実的になると思いますよ。






