EVとハイブリッドどっちがおトク?軽・SUV・セダンで徹底比較してみた

ミライズエネチェンジの公式キャラクター・ミラまるとチャーすけ、編集部員のユミがEVに関する疑問を解決する「ミラまる&チャーすけの教えてEV」。

今回は少し趣向を変え、専門家に聞くのではなく、EVユーザーとして日頃から相談を受ける立場のユミが、「EVとハイブリッド、どちらがおトクなのか?」を検証します。

軽自動車・SUV・セダンの3つの車格で、車両価格とランニングコストをもとに徹底的に比較してみました。

登場人物

編集部ユミ
編集部ユミ
EV歴3年のユーザー。EV購入の相談を受けることが多い。
ユミの弟
ユミの弟
ガソリン車ユーザー。EVにはまだ半信半疑。
ミラまる
ミラまる
のんびりお出かけが好きなねこの女の子。観光やグルメが趣味。
チャーすけ
チャーすけ
元気いっぱい、EVとかけっこするのが好きないぬの男の子。
編集部員ユミ

周りにEVを勧めても、「車両価格が高すぎるから、ハイブリッド車にしておくわ」って言われることもあるんだよね。

俺もそう思うんだよな。
補助金があるのはわかるけど、やっぱりガソリン車との価格差は大きいし。なかなかEVに踏み切る気になれないんだよね。

ミラまる

ユミさんの弟さん?!

チャーすけ

はじめまして!

あ、どうも。

編集部員ユミ

でも、維持費はEVのほうが安いってよくいうでしょう?
実際に何年くらい乗れば、その差が埋まるのか気にならない?

たしかに。それがわかれば考えやすいかも。

編集部員ユミ

じゃあ今日は、軽自動車・SUV・セダンで順番に比べてみようか。

いいね。これでEVがおトクだってわかったら、次の買い替えは俺もEVにするよ。

軽自動車で比較:日産「サクラ」vs日産「デイズ」

編集部員ユミ

まずは軽自動車から見ていこうかな。
ハイブリッド車ではないけど、ガソリン車の日産「デイズ」は軽EVの日産「サクラ」と車体がほとんど同じだよね。

軽自動車ならそもそも車両価格が安いから、差が小さそう。

編集部員ユミ

うーん、残念ながらそうでもないの。
両方とも基本グレードのXで車両価格を見てみると…
サクラは2,599,300円でCEV補助金を適用すると実質2,019,300円
デイズは1,478,400円だから、サクラのほうが約54万円高いんだね。

手頃な軽自動車でも補助金使っても1.4倍か〜、やっぱりちょっと高く感じるな。

編集部員ユミ

たしかに、そうだよね。
でも装備内容をそろえると考え方は変わると思うよ。

どういうこと?

編集部員ユミ

サクラには標準で「プロパイロット」やLEDヘッドランプがついてるけど、デイズで同じ装備にすると「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」になるの。
車両価格は1,798,500円だから、補助金適用後のサクラとの差は約22万円になるよ。

EVって高性能のイメージが強いけど、標準グレードでも装備の差が出るんだね。

サクラ
X
デイズ
X
デイズ
ハイウェイスターX
プロパイロットエディション
車両価格2,599,300円1,478,400円1,798,500円
CEV補助金580,000円
補助金適用後の実質価格2,019,300円
サクラとの差額-540,900円-220,800円

あとは、この22万円の差が何年乗ることで埋まるのか、だね。

編集部員ユミ

そうね、ランニングコストを見ていくよ。
まずは、年間1万km走るとすると、サクラの電気代は約38,471円デイズのガソリン代は約71,977円で、年間33,000円以上の差が出る。

【計算メモ】
サクラの電費:8.06km/kWh
電気代:1kWhあたり31円
1万キロ走るのに必要な電力量:10,000km ÷ 8.06km/kWh = 約1,241kWh
年間電気代:1,241kWh × 31円 = 約38,471円

デイズの燃費:23.2km/L(WLTC) 
ガソリン代:1リットルあたり178円(※2026/4/6の全国平均(小売価格)が167.4円)
1万キロ走るのに必要なガソリン量:10,000km ÷ 23.2km/L = 約431L
年間ガソリン代:431L ×167円 = 約71,977円

燃費の良い軽自動車でもそんなに差が出るんだ。

編集部員ユミ

さらに、ガソリン車では年間15,000円程度かかるオイル交換が、EVでは必要ない

チャーすけ

ということは?

編集部員ユミ

ランニングコストのトータルは、購入初年度は年間約49,000円前後、翌年度は約57,000円前後、3年目以降でも約49,000円前後、サクラのほうが安くなる計算だよ。

年間ランニングコスト

サクラデイズ差額
初年度約4.9万円
(電気代:約38,471円
軽自動車税:10,800円
=約49,271円)
約9.8万円
(燃料代:約71,977円
オイル交換:約15,000円*
軽自動車税:10,800円
=約97,777円)
約4.9万円
翌年度約4.1万円
(電気代:約38,471円
軽自動車税:2,700円**
=約41,171円)
約9.8万円約5.7万円
計10.6万円
3年目約4.9万円約9.8万円約4.9万円
計15.5万円
4年目約4.9万円約9.8万円約4.9万円
計20.4万円
5年目約4.9万円約9.8万円約4.9万円
計25.3万円

*年2回(1回目オイル交換6,490円、2回目オイル交換+オイルフィルター交換8,990円)として算出
**軽自動車税はデイズ・サクラともに基本は年間10,800円だが、サクラはEVのグリーン化特例により翌年度のみ約2,700円に軽減される。

こうして積み上げていくと、ランニングコストの差額は、4年目で車両価格の差額22万円に近づくのか!

チャーすけ

あっという間!

編集部員ユミ

5年目には逆転しちゃう。
ほら、長く乗れば乗るほどEVがおトクになる未来が見えてきたでしょ?

ミドルSUVで比較:トヨタ「bZ4X」vsトヨタ「ハリアー」ハイブリッド

編集部員ユミ

次は人気のミドルサイズSUVで比べてみよう。
トヨタの「bZ4X」と「ハリアー ハイブリッド車」は標準のGグレードが装備もおおむね同じ。

価格差はどのくらい?

編集部員ユミ

車両価格だけ見ると、bZ4X G(FWD)は4,800,000円、ハリアーG(ハイブリッド車2WD)は4,301,000円で、bZ4Xが50万円高いみたい。
でも、bZ4XはCEV補助金が最大の130万円だから…

もしかして、逆転する?

編集部員ユミ

bZ4Xは実質3,500,000円になって、ハリアーよりも80万円安いことになる。

bZ4X
G(FWD)
ハリアー
G(ハイブリッド車2WD)
車両価格4,800,000円4,301,000円
CEV補助金1,300,000円
補助金適用後の実質価格3,500,000円
bZ4Xとの差額+801,000円

ミドルサイズSUVが350万円か、それはお得に感じちゃうな。
でも軽EVと違って、大きい分だけ充電にかかる電気代もけっこう高いんじゃない?

編集部員ユミ

“大きいクルマのほうが燃料費が高い”というのはガソリン車の考え方ね。そうとも限らないのがEVなのよ。
年間1万km走るとすると、bZ4Xの電気代は約34,410円ハリアーハイブリッドのガソリン代は約73,647円で、年間約39,000円の差が出る計算。

ミラまる

やっぱり違いは大きいんだね。

ハイブリッド車でもなかなか追いつけないんだな…

【計算メモ】
bZ4X G(FWD)の電費:9.01km/kWh(WLTC)
電気代:1kWhあたり31円
1万km走るのに必要な電力量:10,000km ÷ 9.01km/kWh = 約1,110kWh
年間電気代:1,110kWh × 31円 = 34,410円

ハリアー ハイブリッドG(2WD)の燃費:22.7km/L(WLTC)
ガソリン代:1リットルあたり167円
1万km走るのに必要なガソリン量:10,000km ÷ 22.7km/L = 約441L
年間ガソリン代:441L ×167円 = 約73,647円

編集部員ユミ

さらに、bZ4Xはオイル交換もなく、翌年度は税金も減額される。
トータルでは、購入初年度は年間79,000円前後、翌年度は98,000円前後、3年目以降でも79,000円前後、ハリアーよりbZ4Xのほうが安くなる計算だよ。

年間ランニングコスト

bZ4X
G(FWD)
ハリアー
G(ハイブリッド車2WD)
差額
初年度約5.9万円
(電気代:約34,410円
自動車税:25,000円
=約59,410円)
約13.4万円
(燃料代:約73,600円
オイル交換:約17,000円*
自動車税:43,500円
=約134,100円)
約7.5万円
翌年度約4.1万円
(電気代:約34,410円
自動車税:6,500円**
=約40,910円)
約13.4万円約9.3万円
計16.8万円
3年目約5.9万円約13.4万円約7.5万円
計24.3万円

*年2回(1回目オイル交換 7,206円、2回目オイル交換+オイルフィルター交換10,113円)として算出
**bZ4Xの自動車税は基本は25,000円だが、EVのグリーン化特例により翌年度のみ約75%軽減され、約6,500円になる。
※購入初年度は自動車税が月割で計算されるため、差額約7.5万円は最大値。

車両価格も安くなって、維持費も安いって…bZ4Xに軍配が上がっちゃったな~

チャーすけ

すごーい!

編集部員ユミ

コスト面だけ見ればそうなるね。
ただ、リセールバリューはまだハイブリッド車のほうが安定しやすいから、乗り換えを前提にするなら考慮が必要なんじゃないかな。

手放すときにどれぐらいの下取り価格になるのか、たしかに気になるな~。難しい問題だね。

セダンで比較:テスラ「モデル3」vsトヨタ「プリウス」ハイブリッド

編集部員ユミ

メーカーも装備内容も異なるから、単純な比較はできないけど、EVセダンで人気のテスラ「モデル3」とハイブリッド車の金字塔トヨタ「プリウス」も比べてみよう。

ここはプリウスが強そう。燃費の良さは折り紙付きだし。

編集部員ユミ

ハイブリッドの中でもトップクラスの燃費を誇るプリウスと、高い走行性能でありながら脅威の電費の良さを実現しているモデル3
この勝負は見ものだと思うよ。

まずは車両価格からだな。

編集部員ユミ

モデル3の標準グレード「プレミアムRWD」は5,313,000円 、CEV補助金が適用されると、実質4,043,000円になる。
そこに近い装備のプリウスは「Z(ハイブリッド車2WD)」3,870,500円。モデル3のほうが約17万円高い

モデル3
プレミアムRWD
プリウス
Z(ハイブリッド車2WD)
車両価格5,313,000円3,870,500円
CEV補助金1,270,000円
補助金適用後の実質価格4,043,000円
bZ4Xとの差額-172,500円

やっぱり補助金って大きいな~。
でも、プリウスはランニングコストが少ないから、そう簡単には差が埋まらないんじゃない?

編集部員ユミ

いや、そうでもないみたいよ。
年間1万km走るとすると、モデル3の電気代は約36,890円に対して、プリウスのガソリン代は約58,450円
いくら燃費が良くても、モデル3のほうが年間約2万2千円抑えられるのね。

【計算メモ】
モデル3プレミアムRWDの交流電力量消費率:119Wh/km(WLTC)
電気代:1kWhあたり31円
1万km走るのに必要な電力量:10,000km × 0.119kWh/km = 1,190kWh
年間電気代:1,190kWh × 31円 = 36,890円

プリウスZ(ハイブリッド車2WD)の燃費:28.6km/L(WLTC)
ガソリン代:1リットルあたり167円
1万km走るのに必要なガソリン量:10,000km ÷ 28.6km/L = 約350L
年間ガソリン代:350L × 167円 = 約58,450円

とはいえ、軽自動車やSUVのときよりは差が小さいね!

ミラまる

ドキドキ

編集部員ユミ

あとはオイル交換や税金ね。
プリウスはオイル交換に年間17,000円程度かかるけど、モデル3はなし。翌年度の税金もEVは軽くなる。
トータルでは、初年度は53,000円前後、翌年度は72,000円前後、3年目以降でも53,000円前後、モデル3のほうが安くなる計算

年間ランニングコスト

モデル3
プレミアムRWD
プリウス
Z(ハイブリッド車2WD)
差額
初年度約6.2万円
(電気代:約36,890円自動車税:25,000円
=約61,890円)
約11.1万円
(燃料代:約58,450円オイル交換:約17,000円*自動車税:36,000円
=約111,450円)
約4.9万円
翌年度約4.3万円
(電気代:約36,890円自動車税:6,500円**
=約43,390円)
約11.1万円約6.8万円
計11.7万円
3年目約6.2万円約11.1万円約4.9万円
計16.6万円
4年目約6.2万円約11.1万円約4.9万円
計21.5万円

*年2回(1回目オイル交換 7,061円、2回目オイル交換+オイルフィルター交換9,726円)として算出
**モデル3の自動車税は基本は25,000円だが、EVのグリーン化特例により翌年度のみ約75%軽減され、約6,500円になる。
※購入初年度は自動車税が月割で計算されるため、差額約4.9万円は最大値。

車両価格の差3年ちょっとで埋まるのか~。思ったより早いんだな。

編集部員ユミ

コスト面だけで考えればね。
でも本来なら、モデル3とプリウスはそもそも設計思想が全く異なるクルマだから、比較はできないよね。
それぞれのどの部分を魅力に感じて選ぶのかが一番大事だよね。

買う前に確認!自動車重量税と2028年以降の税制変更

ところで車検の費用に違いはないの?

編集部員ユミ

車検の基本費用はEVもハイブリッド車もほぼ変わらないよ。
ただ、自動車重量税はEVがエコカー減税で新車購入時から2回目の車検(5年後)まで免税になるから、その分だけEVが有利かな。
ハイブリッド車も燃費性能次第で一部減税にはなるけど、2025年5月以降は減税基準が引き上げられて対象外になる車種も出てきているよ。

そっか~、2回目の車検まで免税なら数万円の差が出そうだね。

チャーすけ

EVはもっとおトクだったんだ!

でも、今みたいなEVへの優遇ってずっと続くわけじゃないよね?

編集部員ユミ

鋭い!
実は令和8年度税制改正で、2028年以降に登録されるEVの自動車税は「車両重量」に応じた課税方式へ移行する方針が示されているの。
車体が重いEVは今より税負担が増える可能性があるから、長く乗ることを考えるなら頭に入れておいたほうがいいよね。

やっぱりそうなんだ。税制もちゃんと調べておかないといけないね。

EVとハイブリッド、どっちがおトク?3つの比較から見えた結論

車種によって違う結果になったな。

編集部員ユミ

そうね。
でも車両価格やランニングコストについては共通点もあったよ。

  • 車両価格はEVのほうが高い傾向がある
  • CEV補助金によって差が縮まり、場合によってはEVのほうが安くなる
  • 維持費はEVのほうが安い
  • 自動車重量税もEVは免税で、車検ごとに差が積み上がる
  • 数年(今回は4~5年)乗ると、EVのほうがトータルで安くなるケースが多い
編集部員ユミ

車種ごとの違いを整理すると、こんな感じになるよ。

比較補助金適用後の
価格差
年間コスト差価格差回収のめやす
軽:サクラ vs デイズEVが22万円高い約5万円/年約5年で逆転
SUV:bZ4X vs ハリアーEVが80万円安い約8万円/年購入初日から得
セダン:モデル3 vs プリウスEVが17万円高い約5万円/年約4年で逆転
編集部員ユミ

こうして見ると、EVは「何年乗るか」でおトクさが変わるのがポイントだね。

たしかに。最初の価格だけじゃ判断できないんだな。

編集部員ユミ

補助金の影響も大きいから、そこも含めて考える必要があるね。
あと、全てのメーカーではないけど、独自のキャンペーンを活用するのもおすすめ。たとえばトヨタや、テスラをはじめとする多くの輸入車で充電料金が一定期間無料になるキャンペーンを実施していて、(2026年4月現在)使えばさらにランニングコストを抑えることもできるの。

そんなキャンペーンもあるんだ。それはかなり魅力的だな。

編集部員ユミ

ちなみに今回は、自宅の充電器の設置費用や、リセールバリュー、保険、寒冷地の電費の変化、自動車重量税の具体額は考慮していないから、条件によって結果が変わることも覚えておいてね。

なるほどなー。でも自分がEVに乗り換えたらどうなるか、大体イメージできた気がするよ。

ミラまる&チャーすけ

まずは試乗してEVの走りを体感してみてってEVsmartの寄本編集長は言ってたよ!

編集部員ユミ

まずはどんな車種があるか、調べてみてね。

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