ミライズエネチェンジの公式キャラクター・ミラまるとチャーすけ、編集部員のユミが電気自動車(EV)の素朴な疑問を専門家に聞くシリーズ「ミラまる&チャーすけの教えてEV」。
EVは、普段の買い物や通勤だけでなく、旅行やドライブでも活躍してくれる乗り物です。静かでなめらかな走りや、振動の少なさなど、 長距離を走ることで実感できる魅力もたくさんあります。
一方で、「外出先での充電が不安」「泊まりたい宿にEV充電器があるかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
でも実は、充電スポットをじょうずに活用すれば、食事や買い物、観光を楽しんでいる間に充電を済ませることができます。
今回は、EVsmartブログの寄本編集長に、EVでもっと気軽にお出かけを楽しむための充電の考え方や、旅行前の準備、宿泊先での充電のコツを教えてもらいました。
この記事で扱う「普通充電」と「急速充電」
- 普通充電
自宅や商業施設などで数時間かけて充電する方法。この記事で紹介する200Vコンセントや6kW充電器も普通充電に含まれます。 - 急速充電
高速道路のSA・PAや道の駅などに設置されている充電器で、30分程度で充電する方法。外出先での継ぎ足し充電によく利用されます。
自宅での充電方法や充電設備の選び方、バッテリーを長持ちさせるコツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
登場人物
日本のEV黎明期からEVsmartブログで発信を続けるスペシャリスト。愛車はヒョンデKONAカジュアル。
のんびりお出かけが好きなねこの女の子。観光やグルメが趣味。
元気いっぱい、EVとかけっこするのが好きないぬの男の子。
EV歴3年のユーザー。EV購入の相談を受けることが多い。
外出先で充電する目安は残り30~40%
ミラまるEVで遠出するとき、バッテリーがどのくらい減ったら充電すればいいの?
寄本編集長残量が40%を切ったあたりから「次はどこで充電しようかな」と考えて、30%ぐらいで充電するように考えておけば、初めての遠出でも失敗しないと思います。
編集部員ユミEV車種によって一回の充電で走れる距離が違うので、航続距離で考えるとどれくらいでしょうか?
寄本編集長軽EVなら50km程度、それ以外のEVなら100km程度の余裕を残した状態で、移動途中の休憩を兼ねた急速充電を挟むイメージですね。
編集部員ユミ私が思っていたよりも、早めの充電かもしれません。
寄本編集長バッテリー残量が20%を下回ると警告が表示されたり、航続可能距離の表示が急に減ったりして、心理的なストレスが大きくなります。
50〜100km程度の航続距離が残っていれば、充電スポットを選ぶ(充電待ちを回避するとか)余裕もできますよね。焦らず気持ちよく運転するためにも、余裕を持って充電したいですね。
チャーすけ気持ちの余裕は安全運転のためにも大事だね!
「急速充電は30分」じゃなくていい
寄本編集長経路充電(急速充電でつぎ足す)の場合、バッテリー残量20〜40%ぐらいの状態から、10〜20分間充電して、70〜80%くらいまで回復させるという使い方が快適なんですよ。
編集部員ユミあれ?急速充電=1回30分のイメージが強いのですが、10〜20分で切り上げるんですね!
寄本編集長そう思い込んでいる人って意外と多いんですが、30分に縛られる必要はまったくありません。
知っておいてほしいのは、EVの急速充電は、バッテリー残量が少ない状態のほうが充電速度が速くて、70〜80%以上になると充電速度は落ちてしまうということです。
編集部員ユミどんなに高い出力の充電器を使っていても、80%近くなると、少しずつしかゲージが上がっていかないんですよね。
寄本編集長そうそう。
だから、私の愛車KONA(48.6kWhバッテリー) は、90kW級の急速充電器を利用すると、トイレ休憩や飲み物を買っている15分程度で、30〜40%の状態から70〜80%近くまで充電できてしまうケースが多い。無理に30分つないでおく必要はないから、早めに切り上げて出発します。
ミラまる15分ならあっという間でお昼寝する時間はないね。
寄本編集長休憩を兼ねた10〜15分間の充電を繰り返す「小刻み充電」はむしろ効率的です。ぜひ覚えておいてください。
経路充電の充電時間や料金の目安はこちらの記事で解説しています。
充電スポット検索に役立つ2つのアプリ
編集部員ユミ「40%を切ったらどこで充電するか考え始める」と先ほどありましたが、初めて訪れる場所で充電スポットを探すのって、慣れていないと難しいですよね。
寄本編集長そうですね。でかける前に充電スポットを調べておくといいですね。
私は「EV充電エネチェンジ」アプリで、行き先や立ち寄る施設に充電器があるかどうかを確認しています。
急速充電か普通充電かに関わらず、多くの事業者の充電スポットが広く掲載されていて、フィルタリング機能が優秀なので便利です。
チャーすけ目的地に着いてから探すんじゃなくて、先に調べておくんだね。
寄本編集長高速道路上の充電スポット検索は、e-Mobility Powerの「高速充電なび」が便利です。
複数口設置のところでは、今、何号機が空いているのかという満空情報や、使用中の充電開始時刻がわかったり。故障や工事の情報もリアルタイムで反映されています。
編集部員ユミ私も「EV充電エネチェンジ」と「高速充電なび」を活用しています。寄本さんと同じで安心しました(笑)。
寄本編集長できれば、助手席に座る方にもこの2つのアプリをインストールしておいてもらえると、運転中に調べてもらえてとても助かります。
編集部員ユミ確かにそれは理想的ですね。他におすすめのEV充電アプリはありますか?
寄本編集長まずはこの2つがあれば基本的に十分だと思います。あとは、その都度、他社の充電器を利用するタイミングでアプリをインストールして追加すればいいと思います。
充電器の検索に便利な「EV充電エネチェンジ」のアプリについて、こちらの記事で詳しい機能を紹介しています。
宿に充電器がある場合
ミラまる旅行中の充電はわかってきたけど、泊まるときはどうしたらいいの?
寄本編集長私はできるだけEV充電器のある宿に泊まるようにしています。
「EV充電エネチェンジ」アプリのフィルタ機能で、充電器があるかどうかを宿探しの段階から確認できます。これを習慣にすると、旅行計画がずっと立てやすくなります。
やっぱり宿の普通充電器を利用できるのが一番楽ですからね。
編集部員ユミ一晩、宿でくつろいでいる間にEVはじっくり充電。翌朝は100%で出発できるというのは快適ですよね。
充電器の予約はしていますか?
寄本編集長宿に充電器がある場合、まず確認したいのが「予約できるかどうか」です。ルートインホテルズは予約が可能で、他の宿でも問い合わせてみると対応してくれることがあります。
実は、他のEVと利用が重なる心配より、エンジン車が充電スペースに駐車してしまうリスクのほうが現実には大きいんです。「充電が必要なので使わせてほしい」と施設に一声かけておくだけで、配慮してもらえる可能性がぐっと上がります。

宿に充電器がない場合
編集部員ユミ残念ながら泊まりたい宿に充電器が設置されていないこともありますよね。そのせいで、EVで出かけるのを諦めるという方もいるようです。
チャーすけえー!泊まりたい宿に充電器がなかったらどうするの?
寄本編集長まずは、泊まりたい宿の周辺に、宿泊者以外でも利用できる普通充電器がないかをアプリで調べます。
あればそれを利用して翌朝には満充電で旅行を続けられます。
なければ、宿に向かう途中、もしくは宿から次の目的地に向かう途中の便利な場所で、公共の充電器を活用するプランニングをしてみましょう。
編集部員ユミ「便利な場所」というのは、どういうことですか?
寄本編集長例えば、宿に近い道の駅に充電器がある場合。この旅行中、どこかでお土産を買うのなら、その道の駅でお土産を買いながら充電するというプランを立てられますよね。
編集部員ユミもともと予定していた「お土産を買う時間」を、「EVを充電する時間」に重ねてしまおう、ということですね。
寄本編集長そうです。充電の“ために”立ち寄るのではなく、立ち寄る“ついで”、泊まった“ついで”に充電する、のようにマインドチェンジするのがEVを快適に使いこなすコツです。
それを心に停めていると、EVによって旅行プランが広がるようなアイディアが浮かぶ可能性もあると思っています。
編集部員ユミそのためには事前の下調べが肝心ですね。
寄本編集長そのとおりです。自分が行く予定の場所の近くにどんな充電器があるのかを知っておくと、「ここで休憩しよう」「ここでお土産を買おう」といった選択肢が増えます。
事前に少し調べておくだけで、EVでの旅行はぐっと楽しみやすくなりますよ。
EVで遠出をもっと快適にするコツ
編集部員ユミ最後に、EVで遠出するときに覚えておくと役立つことがあれば教えてください 。
寄本編集長まず、自分のクルマがどのくらいの出力で急速充電できるのかは最低限知っておきましょう。
編集部員ユミ充電器の出力じゃなくて、クルマ側ですか?
寄本編集長そうです。例えば日産サクラは最大30kW、ホンダのN-one e:は最大50kWです。90kWや150kW出力の急速充電器があっても、クルマ側の受け入れ性能以上では充電できません。
高速道路上の高出力充電器は充電単価も高く設定されているので、損をしないためにも、自分のクルマの急速充電性能を理解して使いこなしましょう。
こちらの車種毎の紹介ページでは急速充電の受け入れ性能を掲載しています。ぜひ確認してみてください。
寄本編集長あとは、充電が終わったらケーブルをきちんと元の位置に戻すことですね。
チャーすけそれは守ってほしいマナーだね!
寄本編集長ケーブルが充電区画にはみ出していると、特に暗い夜間は、次に入ってきたEVが踏んでしまうリスクもあります。
躊躇せずにケーブルを持つために、軍手や古タオルをドアポケットに入れておくのもおすすめです。
充電器の操作方法やマナーについては、こちらの記事でさらにご覧いただけます。
寄本編集長そして、もう一つ。みなさんにお願いしたいのですが、充電器がない施設や宿に出会ったときは、「ここにEV用充電器があるとうれしいです」とぜひ伝えてみてください。
ミラまるえっ?お願いしていいの?
寄本編集長もちろんです。ホテルならフロントで「充電器の予約はできますか?」と聞いてみるのもいいですね。
利用者の声が届くことで、「EVユーザーに必要とされているんだな」と気づいてもらえるきっかけになると思っています。
チャーすけぼくたちの声で、少しずつ変わっていくかもしれないんだね!
寄本編集長そうです。EVユーザーが声を上げることで、充電環境はもっと便利になっていくと思います。一緒に世の中を変えていきましょう。
【まとめ】EVでのお出かけは「ついで充電」がコツ
編集部員ユミ私も最初の遠出は少し不安でした。でも、一度旅行してみると意外と慣れるものです。
ポイントをおさらいします。
- 理想はバッテリー残量20~40%→10~20分の経路充電→70~80%に回復
- 急速充電は30分にこだわらず、10~20分の「小刻み充電」が効率的
- 「充電のために立ち寄る」のではなく、「立ち寄るついでに充電する」という考え方がEVを快適に使うコツ
- 充電スポットは事前にアプリで調べておくと安心
- 宿泊先に充電器があれば、宿で寝ている間に充電できて快適
- 宿に充電器がなくても、周辺の充電器や経路充電を活用すれば問題なく旅行できる
- 自分のクルマの急速充電性能を知り、充電マナーも大切にしよう
寄本編集長充電スポットをじょうずに活用しながら「ついでに充電」できるのがEVの大きな魅力のひとつです。
充電のために立ち寄るのではなく、立ち寄るついでに充電する。そんな感覚でEVでのお出かけを楽しんでください。
チャーすけ寄本さん、たくさん教えてくれてありがとう!
ミラまるみんなにも、たくさんお出かけしてほしいな。


