電気自動車(EV)購入時の支払方法、どう選ぶ?一括・残クレ・ローン・リースを元ディーラー販売員が解説

ミライズエネチェンジの公式キャラクターミラまるチャーすけ、編集部員のユミが電気自動車(EV)に関する疑問を専門家に聞く「ミラまる&チャーすけの教えてEV」。

最近、ユミのもとにEV購入を決めた友人からこんな質問が届きました。

「ローン?残クレ?金利はどれくらいだった?」

ところがユミはうまく答えられませんでした。

今回は、EV購入を考え始めた人が悩みがちな「EVの支払方法、どう選べばいい?」をテーマに、元ディーラー販売員で、実際にEVを購入した経験もあるミライズエネチェンジの社員・谷崎に話を聞きます。

登場人物

谷崎
谷崎
ミライズエネチェンジの社員。元カーディーラーの販売員で初めてのマイカーとして、ローンを組んで日産リーフを購入したEVオーナー。
ミラまる
ミラまる
のんびりお出かけが好きなねこの女の子。観光やグルメが趣味。
チャーすけ
チャーすけ
元気いっぱい、EVとかけっこするのが好きないぬの男の子。
編集部ユミ
編集部ユミ
EV歴3年のユーザー。EV購入の相談を受けることが多い。

EVを買う前に整理しておきたい2つのポイント【支払方法と使い方】

編集部員ユミ

先日、EV購入を決意した友人から「EVを買ったとき、どうして残クレにしたの?金利どれくらいだった?」って聞かれたものの、きちんと説明できませんでした。
私はディーラーで勧められるままに残クレにしたのですが、残価をいくらに設定するのがいか、他の支払い方法とどれくらい差が出るかまでしっかり確認せずに決めてしまい…

友人に説明するためにも、今後またEVを買うときのためにも、ポイントを整理しておきたいなと思って。

ミラまる&チャーすけ

谷崎さん、助けてあげて!

谷崎

まずは、EVを買う前に2つのことを整理しておきましょう

1つ目は支払方法と資金状況。一括で払えるのか、月々どれくらいなら無理なく払えるのか。

2つ目は乗り方とライフプランです。年間どれくらい走るのか、どんな使い方をするのか、数年後の生活はどうなりそうか、といったことですね。

編集部員ユミ

なるほど…。お金と生活をセットで考えておく必要があるんですね。

谷崎

この2つがはっきりしていないと、決めた支払方法が実生活に合わなくなることが多いからです。
たとえば、走行距離が多いのに距離制限のある契約を選んでしまったり、今は払えても、将来の家計に負担が出たりすることがあります。

EVを買う前に整理しておきたいポイント

EVの支払方法は4つ|一括・残クレ・ローン・カーリースの特徴

編集部員ユミ

具体的に、支払方法にはどんな選択肢がありますか?

谷崎

大きく分けると、支払方法は4つあります。
一括払い、残価設定クレジット(残クレ)、マイカーローン、そしてカーリースです。
それぞれに特徴があるので、順番に見ていきましょう。

①一括払い

谷崎

一括払いは、車両代金を現金で全額支払う方法です。金利がかからないのが、一番のメリットですね。

ただ、EVの場合、モデルの進化が早く、バッテリーの劣化の影響もあるため、売却時の価格があまり期待できないことは注意しておく必要があります。買ったときより高くなることは、まずありません。

編集部員ユミ

買い替えのときの頭金にしよう…という方には向かないですね。

谷崎

そうですね。
逆に「この車を長く乗り続ける」と決めている方には、シンプルでわかりやすい支払方法です。

ミラまる

お気に入りのEVなら、ずっと一緒にいたいよね。

②残価設定クレジット(残クレ)

谷崎

残クレは、契約終了時の下取り価格(残価)を車両価格から差し引いた額を分割で支払っていく方法です。
最近は、この方法を選ぶ方も多いですね。

契約終了時、
・そのまま乗り続ける
・車を返却する
・新しい車に乗り換える
この3つから選べます。

編集部員ユミ

そもそも、どうして残クレが人気なのでしょうか?

谷崎

メリットとして月々の支払額を低く抑えられるからですね。

一方で、注意点もあります。
走行距離に制限があることと、傷やへこみ、修復歴があると清算が必要になる・返却ができない場合がある点です。

編集部員ユミ

「走行距離に制限」ってどういうことでしょうか?

谷崎

たとえば年間1万kmで5年契約なら、上限は5万kmです。
もっと走る方は距離を多めに設定できますが、その分、月々の支払いも上がります。
通勤で使うなら毎日の距離から計算して、ディーラーの担当者とよく相談するのがおすすめです。

編集部員ユミ

あ!5年契約で5万km、まさにその設定にしてもらいました!
私は「5年後に欲しいEVがあれば乗り換えて、なければそのまま乗ればいいかな」と思っていました。
その場合は、残っている金額を支払えば乗り続けられる、という理解で合っていますか?

谷崎

はい。残価を支払えば乗り続けることは可能です。
ただし、その場合は残っている金額にも金利がかかるので、トータルの支払いは重くなりがちです。
長く乗り続ける予定なら、最初から通常のローンを選んだほうがよいケースもありますね。

編集部員ユミ

そうだったんですねだから最初にライフプランを整理しておいたほうがいいんですね。

谷崎

そうですね。
でも逆に、数年ごとに乗り換えたい方には残クレは向いています。
国の補助金を活用するときは、4年以上乗る必要があることが多いので、5年周期での乗り換えを想定する人には、相性がいいと思います。

チャーすけ

ぼくならいろんなEVとかけっこしたいな!

③マイカーローン(銀行ローン)

谷崎

マイカーローンは、残クレのような最終回の選択はなく、一般的なローンとして月々返済していく方法です。
長距離を走ることが決まっている方には、残クレよりこちらの方が向いています

編集部員ユミ

気を付けるポイントはありますか?

谷崎

やっぱり金利ですね。
ディーラーのローンは金利が高めなこともあるので、銀行のマイカーローンと比較するのがおすすめです。
特に住宅ローンを組んでいる銀行なら、金利が安くなる可能性もあります。

④カーリース

谷崎

カーリースは、税金、保険、車検、メンテナンス費用などがすべて月々の支払いに含まれているのが特徴です。
支出を一定に管理できるのが魅力ですね。

編集部員ユミ

車のサブスク」という名前で耳にする機会も増えましたね。

谷崎

そうです。以前は法人利用が多いイメージがありましたが、最近は若い方を中心に人気が出ています。
リースであれば車にかかわる費用が月々の支払いだけで完結するので、管理が楽だと感じられるようです。

編集部員ユミ

自動車税や車検費用のために貯金したり、工面する必要がなくなるのはメリットですね。
カーリースで気を付けることはありますか?

谷崎

あくまで車は借りている状態なので、自分の所有にはなりません

チャーすけ

ずっと一緒じゃないんだね…

谷崎

また、将来的にリースから別の支払い方に切り替えるときに、保険の等級を引き継げない場合があります。
通常のローンなら、契約年数とともに等級が上がって保険料が安くなっていきますが、リースではそれが適用されないことは知っておいてほしいですね。

EV補助金は頭金に使える?補助金を組み込めるカーローンとは

編集部員ユミ

谷崎さんも以前、日産リーフを購入されたと聞きましたが、どんな支払方法を選びましたか?

谷崎

私は補助金を頭金として先に使えるカーローンを利用しました。
若いころで、最初に用意できるお金が少なかったので、正直助かりましたね。

編集部員ユミ

そういう仕組みのカーローンもあるんですね。
国の補助金があるEVならではですね。

谷崎

当時、日産リーフには国から40万円の補助金が出ていて、その40万円を頭金として扱えたんです。だから、ローンを組む金額をあらかじめ減らすことができました。
補助金自体は3〜4カ月後に自分の口座に振り込まれますが、入金されたら、そのままローンの精算として引き落とされる形でした。

編集部員ユミ

「頭金」ですが、”あとで”払ってもいいんですね。

谷崎

というより、補助金が給付されることを前提にして、”払い込み済み”として契約を進められる、という感じですね。
手元の資金+補助金で頭金を増やせた分、月々の支払いも楽になりました。
他のメーカーでも同様のシステムがあるかもしれないので、ディーラーに確認してみるといいと思います。

参考リンク:CEV補助金対象 車両(EV/普通・小型・軽自動車)

EVの支払方法、結局どれがおすすめ?

チャーすけ

たくさん教えてもらったけど、結局どれがおすすめかな?

谷崎

正直なところ、「これが一番」というのはありません。
走行距離やライフプラン、手元の資金状況によって、その人に合う支払方法は変わってきます
だからこそ、ディーラーでは遠慮せず、月々どれくらいなら無理なく払えるのか、どんな使い方をする予定なのかを伝えてほしいですね。

編集部員ユミ

「どんな車が欲しいか」だけじゃなくて、「どんなお金の払い方がいいのか」もお店でじっくり相談すべし、と。

谷崎

そうですね。そのための「カーライフアドバイザー」ですからね。
私も販売員時代はお客さまに後悔してほしくなかったので、メリットもデメリットも全部伝えるようにしていました。皆さんも納得できるまでたくさん質問してみてください。

まとめ

ミラまる

お金の払い方っていろいろあるんだね。

編集部員ユミ

EVの支払方法は「どれが正解か」よりも、自分の状況に合わせて考えるものだとわかりました。

谷崎

そうですね。
大切なのは、支払方法そのものよりも、自分がどういう使い方をするのか、月々どれくらいなら無理なく払えるのかを整理することです。
ここまでの話を、支払方法ごとに見てみましょう。

支払方法向いている方
一括払い・金利をかけたくない方
・長く同じ車に乗るつもりの方
・手元資金に余裕がある方
残価設定クレジット(残クレ)・月々の支払いを抑えたい方
・数年ごとに乗り換える前提の方
・走行距離がある程度決まっている方
マイカーローン・走行距離を気にせず乗りたい方
・長く乗り続けるつもりの方
・銀行ローンなど金利を比較したい方
カーリース・月々の支出を一定にしたい方
・税金や保険の管理をシンプルにしたい方
・「所有」にこだわらない方
編集部員ユミ

今度こそ友人にきちんと説明できそうです。

チャーすけ

ぼくならいろんなEVとかけっこした谷崎さん、今日はたくさん教えてくれてありがとう!

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